大満足の新しい住まい
五十年前のご縁がカタチになる
マルコシの専属大工・西岡孝夫さんとは五十年前、趣味のボーリングでご縁があった。あのころは若くて元気があった。よく遊んだものだ。よほど気が合ったのだろう。つかずはなれずよく続いたものだ。
十年前、台風のとき借家の雨漏りがした。西岡さんを思い出し電話したらすぐ来てくれた。そのとき今回建替え工事の担当になった江原文男さんが、助手として同伴していた。雨風の激しい中にもかかわらず、厭わず緊急のシート張りをしてくれた。
同じ台風で知人が「屋根瓦が飛んだ。なんとかならないか」とSOS。江原さんに電話したところ、遠方にもかかわらずすぐ走ってくれた。江原さんは口数は少ないが、儲けにもならないのにいつもニコニコ顔でわがままを叶えてくれた。
重い主人の腰がとうとうあがった
主人の退職後、家で一緒に過ごす時間が増え、築後三十年の住まいをなんとかしたいと思った。ともだちの家を訪問するたびに夢は広がった。主人はなかなかウンと言ってくれない。どういう心境の変化か分らないが、「ぼつぼつリフォームしようか」。
リフォームで十分と思っていたが、江原さんの話を聞いているうちに「建て替えしよう!」。めずらしくあっという間に夫婦の意見がまとまった。条件はいくつかあったが、一つひとつ江原さんと確認しながら進めた。何といっても十年の信頼に勝るものはない。
まずは安心して暮らせること、メンテナンスは最小限に、室内はバリアフリーで安全第一。万一を考えて車椅子の暮らしにも対応できること。それには広い空間が必要。主婦の立場としては掃除がしやすいことも欠かせない。インテリアはちょっぴりお洒落に…
希望がほとんど叶い大満足の新しい住まい
最高のお気に入りは、トイレと洗面所の腰壁。キッチンパネルで囲ってもらった。工事が難しいという理由で一度は断られたが、わがままを聞き入れてくれた。これでイヤな匂いとカビの暮らしからサヨウナラ。サッとひと拭きで、においも汚れもきれいに取れる。
リビングを仕切る三枚引き戸もお気に入り。背の高い息子に会わせ、建具はすべて大きめ。明かりが十分入るのが嬉しい。デザインもお洒落だ。左右から開けられるので使い勝手もよい。部屋を仕切ればエアコンも省エネになる。オール節電のいま、満足度は高い。
階段下のデッドスペースを有効活用し、物入れを造った。洗面所からもトイレからも使える。建具の開き勝手、照明の位置と明るさ、スイッチの高さまでこだわった。出来るだけシンプルに暮らしたい。慣れるまでには時間がかかるが、それも楽しみのうち。
近所とのバランスを考え落ち着いた外観に
雨樋はシンプルなデザインながら高級感に溢れる。江原さんのお薦めで、主人がとても気に入っている。ときどき内緒であちこちを見回っているようだが「うちのが一番いい」と満足そう。外壁や屋根の色も落ち着いて気分が和らぐ。
風通しを良くするために窓を多く付けたが、外観のデザインにもマッチしお洒落だ。二重サッシにしているので、暑さにも寒さにも強い。床、壁、天井の断熱材も十分入れてもらった。東日本大震災で資材不足になり心配したが、何事もなかったかのように仕事は順調に進んだ。
立ち止まって家をじっくり見てくれる人が多い。先日も通りかかりの人に「落ち着いたいい家ができましたね」と声を掛けられ、主人が喜んでいた。夢にまで見た新しい住まいが出来てこれからの人生が彩り鮮やかになりそうだ。
現場巡回のシステム
マルコシには現場巡回のシステムがある。毎週木曜日に社長と先代社長の相談役が、ペアで巡回する。時には屋根の上まであがって点検している。問題点はあったに違いないが、表面化するまえに事前に解決しているようだ。解体工事に着手して以来,一週も欠けることはなかった。
暑くなってからはクーラーに入れた冷たい飲み物を職人さんに振る舞っていた。ときには江原さんと合流して細かく打合せていたようだ。こうした一連の流れを見ていると、注文主としては安心この上もない。
江原さんへメッセージ
とても親切にしてもらって感謝しています。
主人が建築関係の仕事をしていただけに、工事を見る目が厳しかったと思います。
傍で聞いている私がハラハラする場面もありました。
どんなときもニコニコして柔らかく受け止めてくれました。おかげさまで快適に暮らしています。
ありがとうございました。
ご縁のきっかけが自分にとっては普通(些細)なこと。まさか建替えまで話が進むとは…。
感謝でいっぱいです。
江原 文男