夢が叶った三世代
広い新居に戸惑う
成人するまでは6畳の子供部屋で育ち、学生生活は4畳半で過ごしました。結婚してからも子供が生まれるまで1DK、二人目を授かってやっと2DKのアパート暮らし。最高で専有面積は12坪、愚痴をこぼしながらも、小さな満足の暮らしでした。
夏休みに新居へ引っ越しましたが、そのうち慣れると思いますが広さに戸惑う毎日です。階段のある住まいは初めてですから、暮らしに馴染むのに一苦労。二人の子供も個室が与えられ、部屋のレイアウトに知恵を絞っています。小学1年の二男はまだ夜が怖いようで、私たちの部屋から動かないときがあります。
決心してよかった
夫と私は教師として市内の中学校に勤務しています。結婚のきっかけにもなりましたが、2人ともバスケットボール部の顧問をしています。平日は教師としての仕事が忙しく、週末や休日は生徒らと一緒に、練習や試合で明け暮れる日々です。
3年前、夫の母が亡くなり、一人暮らしの父と同居したいという思いが新築のきっかけになりました。ちょうど、長男が中学校、次男が小学校へ入学する年齢に達したことも、計画を押してくれたと思います。
重すぎる借入金、初めての3代同居、膨らみすぎた夢、乗り越える課題はたくさんありましたが、新居の暮らしを喜ぶ家族を見ていると思い切った決断は正しかったと信じています。
素晴らしい3世代同居
私たちのように忙しい共稼ぎの夫婦にとって、何より気になるのは子供たちの世話です。間取りは世代間で独立していますが、行き来は自由にできます。夜遅くなるときも、休日出勤のときも、父が世話をしてくれるから安心です。
一時は子供たちのために退職を考えた時期もありますが、父のお蔭で健康でさえあれば安心して定年まで働くことができ、借入金も返済できそうです。学校から帰ったとき、じいちゃんが待っている― 子育てには理想的な暮らしだと思います。
スポーツ一家
子供たちは親の影響もあってか、それぞれバスケットボール部に所属し、練習に精を出しています。子育てにはいろいろな意見があると思いますが、高校生まではスポーツを優先させたいと思っています。
といって勉強をおざなりにしているわけではありません。宿題などの決まりごとは厳しくしています。それ以上は本人の希望を優先しています。学力よりも学び取る力や、豊かな人間性を育むことが大切だと思っています。裏庭には子供たちのために、夫が手作りでバスケットボールのミニコートも作りました。子供のいないとき父は、近くのスポーツジムで楽しんでいます。わが家は揃ってスポーツ大好き一家です。
エコなつましい暮らし
私が設計にどうしても採用してほしかったのは、オール電化、対面キッチン、ウォークインクローゼット、洗濯物の室内干しです。幸いすべての希望が叶えられ満足しています。
私の職場は遠くなりましたが、夫は近いので早く帰って家事に協力してくれます。午後11時からナイトタイムで電気料金が安くなるので、食器洗いや洗濯などはこの時間に…。以前のアパート暮らしより、電気料金が安くなってびっくりしています。ガス代は不要ですから光熱費が大幅に軽減されました。オール電化の効果でしょうか。
長男は広くなったお風呂を喜んでいます。音楽が聴けたりジャグジーもあって大満足。二男は自分のお城が好みですね。広い部屋で小さな身体を大の字にしてはしゃいでいます。
大切な家族のだんらん
多少の違いほありますがそれぞれが専用の部屋を持っています。行き来は自由に、プライバシーも保てるように設計されています。
広い家や個室が持てたとしても、家族の絆が細くなったのではせっかくの住まいが泣きます。対面型キッチンに続くリビングが、家族だんらんのスペースとして生きています。忙しくても疲れていても、一日に一度はみんなが集まってワイワイガヤガヤ、賑やかな時間を過ごしています。後片付けは子供たちが眠ってから夫と共同作業です。
安全と安心
びっくりしたのは地震に対する配慮です。各部屋に壁面収納が設えてありますから、万一のときに家具で被害を被ることはありません。特に寝室にはこまやかな気配りがされています。
住まいは何といっても安全第一、安心して暮らせることが最優先ですね。