自宅で料理教室
積極的な人生
人間は誰でも古希を過ぎると、残りの人生をどのように生きるか思い悩みます。
盆栽いじりやウォーキング、時には小旅行などでのんびりするのも悪くありません。
子供が独立するとやがて夫婦だけの暮らしが始まります。
私は時折教壇に立つこともあり、書き残したいテーマもたくさんあります。
妻は趣味の料理が認められて、いろいろな教室へ積極的に出向いています。
お互いに年齢には不似合いな多用な日々を送っていますが、やはりくつろいで夫婦が向き合うひとときと場所は必事です。
思い切ってリフォームに
主人に「思い切って住まいをリニューアルしましょう」と提案したところ、同じ思いを持っていたようでたちどころに意見が一致。
気掛かりはリフォームの場合の耐用年数。プロに相談したところ、基礎の補強、構造の耐震補強をしっかりやれば大丈夫との返事。
折角の人生だから快適に暮らしたいと、建て替えよりもリフォームを選択しました。これが大正解。
時間を掛けて計画
何といっても業者選びが大切。価格だけで選んでは失敗すると先輩からアドバイスがありました。会社の経営理念、これまで培われた施工の歴史、担当する社員の人間性、地域の評判など、たくさんの検討事項があります。
さいわい眼鏡に適った業者と縁があり、妻に相談したところ積極的に賛成。それから約3年の時間を掛けて、現場見学会やメーカーのショールームなど丹念にめぐりました。
自分の目で見て確かめて納得すれば、悔いも残らず明確なイメージが描けます。やはり計画に時間は必要。
丹念な打ち合わせに感激
大抵の打ち合せには夫婦で同席しましたが、主人が忙しいときは私だけのときも…。主人の好みは和風なので、最大限生かすよう設計にも反映させました。
私の夢は広いLDKで友と一緒の料理作り。キッチン、ダイニング、リビング、和室、広縁から庭まで見通せて、まさに理想どおりの暮らしのスペースが誕生しました。
ここに至るまでには担当者の細やかな配慮と、豊富な経験が役に立ちました。どんな小さなことも面倒がらず、納得のいくまで話し合いが持たれました。その誠実さには、あらためて感謝しています。
予想以上の出来栄え
ペアガラスのサッシと断熱材が有効で、寒い冬でもエアコンは20度の設定で十分。ユニットバスは予期した以上の快適さで、リラックスした入浴タイムの日々。お洒落な格子建具も違和感なくインテリアにぴったりして落ち着く。
設計の妙か生活動線がよくなり、入浴後はすぐ寝室兼書斎に一直線。デッドスペースが存分に生かされ、まったく無駄がない。妻はもう少し収納が欲しいと話していたが、スペースに限りがあり我慢してもらった。
少しは文句もつけたいところだが、今のところ不満は見つからない。
相見積もりの功罪
一社だけの設計・見積もりでは不安だから、数社に競合させてはと友人がアドバイス。私は右顧左眄せずいったん信用したら、とことん付き合う人生を送ってきた。主人も同じです。
住まいは生きものだから施工と業者の思いが深いところで一致しないと、決してよい結果は得られません。
商売を超えて遠慮のない意見を交換する、イエス、ノーをはっきりしながら結論を導きだすのがベストです。お互いに信頼の裏付けがなかったら良い結果は得られません。その意味でも一社に限定したことは正解でした。
いつも妻が見ている
妻は親しい友と料理を楽しんでいる、私は囲碁好きのライバルと、和室で烏鷺を戦わしている。ときには庭を眺めながら、お茶を飲みながら語り合う。
友と語りながら妻がいつも見てくれているから「もてなし」が行き届く。
碁敵は心いくまで、穏やかな時間を過ごしてくれる。
友が集まりやすい環境が、今回のリフォームで見事に整った。
最大の目的は果たせたと思う。
まだ忙しい日々だが、妻とのひとときは大切な宝物だ。
これまで順調に過ごしてきた訳ではないが、気に入った住まいを手に入れた今「わが人生、まだまだこれから…」の思いがする。
お世辞ではないが
マルコシはいまどきではめずらしく社員教育が徹底している。出会いのきっかけになった山本麗子さん、工事を担当してくれた金本和宏さん、どちらも礼儀正しく言葉遣いも丁寧だ。
あいさつ、そうじも行き届いている。工事期間中は本社の仮住まいで暮らしたが、午前7時前には社屋の周辺、歩道、バス停まで、全社員が天候に関係なく休まず続けている。正直びっくりした。
夜明けには裏庭で飼っているチャボが、コケコッコーと起こしてくれる。
約3ヵ月、快適な暮らしの中で、工事の完成を待つことができた。
金本和宏
良いお客さまと出会う
O様夫妻とご縁があって仕事がこんなにも楽しいものかと実感しました。信頼されると責任は重くなります。特に見えなくなるところは入念にチェックしました。
構造体の耐震補強、基礎のチェックや断熱工事などは、30年先を考えながら管理しました。意見ははっきり言われるが、無理なことは快く納得されました。お客さまとは一つの壁を乗り越えて、信頼の絆を強めることがもっとも大切だと実感しています。
山本麗子
お役に立ちたい。
3年前の感謝祭でO様夫妻とご縁がありました。以来、マルコシのイベントなどで一層距離が縮まりました。地域巡回のときなどは手を振って励ましてくださることもしばしば。リフォームのご相談をいただいたときは、O様のお役に立ちたい! と強く願いました。
完成後、ご夫妻にねぎらいの言葉をいただいたとき、心から嬉しく思いました。
辛い日々も少なからずありますが、お客さまの笑顔に出会うとすべてどこかへ飛んでいきます。
金本和宏、山本麗子