喜びの三世代ファミリー
親子が暮らせる幸せ
主人が亡くなって独り暮らしの日々でしたが、いずれは息子たちのところで世話になると覚悟していました。といって、主人が建てた家は離れがたいし、長い間馴染んだご近所の皆さんとも別れたくない―。 そんな思いで暮らしていました。ところが息子たちが、建築費はすべて自分たちが負担するから増築して一緒に住まないか― と言ってくれたのです。天にも昇る気持ちで嬉しかったですね。
住み慣れた家に息子夫婦や孫たちと一緒に暮らせるこんな幸せはありません。
業者選びのポイント
・地域で長く仕事を続けていること。
・名前で惑わされず、チラシなどの甘言に乗らないこと。
・訪問販売業者の誘惑に負けないこと。
・リフォーム工事をした人の評判を調べること。
・必ず業者を訪問し、会社の雰囲気を確かめること。
・担当する社員との相性が良いこと。
・建築業の許可を持ち、資格者がいること。
などなど、大切なお金が必要な工事ですから、骨身を惜しまず業者の選定をすることが大切です。誠意ある業者との出会いが、リフォーム成功の第一歩ですね。
打ち合せは家族全員で
選定した業者を信頼することは大切ですが、すべて任せ切るのは無責任ですね。少々面倒でも打ち合せのときは家族全員が同席し、納得した上で施工を進めるべきだと思います。それにしても確認事項の多いこと。それぞれ世代間で考え方も異なり、インテリアセンスなども差があります。お互いに納得し合うのは難事ですが、その分だけ満足感は高くなります。
担当者は細かな疑問にも丁寧に答えてくれ、機器の選定などにも骨身を惜しまず協力してくれました。
プランニングの妙味
さすが二世帯住宅設計のプロですね。この道四十年のベテランが、若い担当者とタッグを組んでアドバイスをしてくれました。
プランニングは私たち親子の思いをはるかに超えており、驚くほど細やかな配慮にあふれていました。
二世帯住宅といえば親世代が一階、子供世代が二階で暮らすのが一般的です。
今回のプランでは一階と二階を自然に融合させ、しかもプライバシーが尊重されています。その上、三世代が交流できるスペースが加えられ、友人たちも玄関を通らず気軽に訪れられる設計でした。
収納の使い易さ
リフォーム工事前に不要な家具などはかなり処分しましたが、それでも捨てがたい思い出の品物が残りました。それをどのように使い易く配置するか、これからの楽しみです。
どうなることかと悩んでいた収納スペースも、部屋ごとにデッドスペースが十分に生かされました。趣味の飾り棚なども、お洒落に造り付けられています。
毎日使うもの、時々使うもの、滅多に使わないものなどを分類し、別々の場所に納められます。
ぜいたくをしている訳ではありませんが、それでもかなりの分量になります。
それぞれの寝室にも巧みに配置され、納めやすくかつ使い易くなっています。
新しい暮らしが始まる
三世代の楽しい暮らしがスタートしました。
夢が次々にふくらむ日々ですが10畳、子供世代は20畳の広さがあります。時には子供たちがディナーに招待してくれる由、わくわくしながら待っています。静かで孤独だった日々が一転して賑やかになり、いい人生が期待できます。
夢が描けるバルコニー
リフォーム後の楽しみはたくさんありますが、何といっても最大の夢はバルコニーが広いことです。
奥行きが2.5mで、幅が9.5m、約24平方メートルもあります。
南面で日当たりもよいので、趣味の盆栽を育てたり時にはお友達を招いてバーベキューも出来ます。孫が大きくなったら、卓球ができる広さがあります。
物置にならないよう心掛けながら、たくさんの夢を育てたいと願っています。
文責:この記事はお施主様家族全員と長時間のインタビューをし、親世代の視点から構成しました。
金本和宏