平成26年9月15日(No6479) 敬老の日
投稿日:2014.09.15
敬老の日
「敬老の日」が法律で定められたのが昭和41年だから間もなく50年になる。当時は平均寿命も男が68,35歳、女が73,61歳だったが、今は男が80,21歳、女が86,61歳まで伸びたが、この飛躍的な伸びを手放しで喜ぶ人はもはや少数だろう。医療や年金に介護などの社会保障費は飛躍的に膨張し、現役世代の負担を重くしている。憂うべき現状である。
祝日法に「敬老の日」の目的は、「老人を敬愛し、長寿を祝う」とある。高齢者のこれまでの社会に対する貢献を考えれば、敬老の精神はもっと尊重されるべきと思うが、それは高齢者の論理のようだ。更に残念なのは高齢者自らが己れを社会のお荷物のように考え、生きがいをなくす人が少なくない。高齢者はおおむね「智恵持ち」「時間持ち」「金持ち」である。
もっと高齢者は自信を持ってもいいのではないか。己が蓄えた能力を「老」から「少」と継承させなければならない。それができるようなステージを社会が設えるべきだろう。高齢者と若者が触れ合う機会を積極的に作りたいものだ。高齢者の人口は3296万人、総人口の25,9%に。来年になると80歳以上は1千万人の大台を突破する。見過ごしてはならない。
どうやって高齢者の活力を生かすか、どうやって社会貢献に参画されるか、特に安倍内閣の目玉である地方再生に老人パワーを生かさない手はない。遊ばせていては社会が朽ちていく。高齢者は一旦座らせると立ち上がりは難しい。常に人生を前向きに考えるような環境作りが必要だ。そうしなければ好むと好まざるとに関わらず、高齢者は社会のお荷物になる。
どうやって3世代が触れ合う舞台を作るか、親子農業体験塾は高齢化社会の未来を示唆している見事な活動と思われる。