平成24年8月28日(No5731) 勝つための大切な要素
投稿日:2012.08.28
勝つための大切な要素
「万縁の会・島根支部」の中田宏講演会を10月28日、益田市の「グラントア」で開くが、その打合わせと表敬を兼ねて益田市に町原裕貞支部長を8月24日に訪ねた。待ち合わせ場所は同市内の「M・ランド」。幸い小河二郎会長は在社、不意の訪問にもかかわらず、快く時間を割いてくださった。小河さんは90歳直前だが、オーラを浴びると元気が貰える。
7月28日の市長選挙で小河さんが推薦した福原慎太郎氏が再選を阻まれて落選した。まだ38歳、改革派の市長として有権者からも評価されていただけに意外な結果と受け止めた。町原さんは福原前市長の後援会長、さすがに落胆は大きかった。負けるはずのない選挙に負けた。それには負けるだけの理由があるはず。負けに不思議な負けはない。
小河さんへ単刀直入に敗因を尋ねた。答えは明快。「勝つと思っていたから負けた。負けると思って取り組むように言ったが理解が得られなかった。勝つと思うのと、負けるかもしれないと思うのでは作戦の基本、つまり出発点が違う。勝てると思えば基本が抜ける」。実に明快で分かりやすい。商売も同じ。売れる積りで取組むと作戦が甘くなる。そこが落し穴。
負けるかもしれない、しかし、負ける訳にはいかない。そう思えば取り組みの真剣さが異なる。特に選挙はそうらしい。わが社のキャンペーンなどでも、そこの差は大きい。イベントの動員でも集らないかもしれないと思えば、必然的に作戦の質も取り組みの真剣さも違ってくる。勝れた経営者に会えば学びはたくさんある。小河さんは学びの宝庫である。