平成29年3月8日(№7266) 「小池」対「石原」
投稿日:2017.03.08
「小池」対「石原」
石原元知事が都議会の百条委員会を待ちきれず、自ら私的な記者会見を開いた。誰もが多くの期待を抱いてはいなかったが、案の定、知らない、聞かない、判は押していない、署名はしていないのオンパレード。たまりかねた司会者が「それでは何のために知事はいるのか」と質問。誰も多くは期待していなかっただろうが、その通りの期待外れの顛末に。
石原さんの話によると「みんなの責任」ということで石原慎太郎の責任など何処にもない。現役のときから週に一回か二回か出勤、あとは副知事や担当部長に任せ、めくら判を押していたのだから、もっと他にも問題があるのではないか。元横浜市長の中田宏さんも「あれで仕事ができるのなら」と冷やかしていたが、有名人であったが都知事としては不適切。
「すべてを任せていた」。記者会見で元東京都知事・石原慎太郎氏は豊洲市場の移転を巡る問題で重要な政策や判断を部下や専門家の判断にほぼ委ねていたと強調。小池知事は責任逃れをする石原氏の姿勢を疑問視。結局、意気込んだ石原氏は真相解明を百条委員会に持ち越した。「報告は受けていない」「小さな問題は部下を信頼し、一任していた」と強調した。
語気を強めて語ったのが豊洲の移転問題。石原氏は「権威ある科学者が豊洲は問題ないと言っている」とした上で「宙ぶらりんは困る。昏迷の責任は小池さんにある」と批判した。百条委員会に出席してどのように混迷を解明するか、多くの期待は出来ないが石原氏の良心に期待したい。このままでは豊洲は使えないことになり、石原氏の責任は後世まで残る。