平成24年3月2日(No5552) ここまで変わるか
投稿日:2012.03.02
ここまで変わるか
地域の小学校が行う「卒業記念トイレ磨き」に対する協力は、わが社のライフワークになっている。すでにA校は11年、B校は10年を連続して積み重ねた。今回の落合東小学校は後発だが、それでも6年連続になる。第1回目は校内の汚れもさることながら参加した6年生らの心の荒みは、それまで経験した学校が穏やかだっただけに際立った。
実施した2月29日は戻り寒の最後の日で朝の気温は0℃と寒かったが、天気予報は午後になって一転して二桁に上昇すると伝えた。午後2時のスタートだったが、あいにく予報は外れた。気温は5℃、水は手を切るように冷たい。手袋、長靴もOKと伝えたが、驚いたことに何のためらいもなく素足になった。手袋を使う児童は一人もいない。素手で磨いた。
口では嫌だといいながら、誰一人として尻込みしない。初めての経験だと思うが、用具の使い方、掃除の手順、便器の磨き方、細かい指示にも素直に従った。何よりも明るい。壁を磨く頃には一列に並んで掛け声勇ましく、リズムに乗って躍動した。隅々まで行き届かせる大切さを知り、次々と汚れを発見し磨いていった。おかげで集合時間に遅れてしまった。
何が子どもたちを変えたのか知る由もないが、新任の校長は「言うだけ番長」ではなく、何事も率先垂範している。教頭は毎朝通学路清掃を欠かさない。昼時間の掃除もキビキビしている。校長をはじめ保護者らは、校門に立って「おはようございます」で児童を迎えている。学校や教師に対する批判は後を絶たないが、素敵な学校があることも知って欲しい。