平成29年3月15日(№7273) 東日本の復興支援実らず
投稿日:2017.03.15
東日本の復興支援実らず
関西大地震は5年で完全復活したが、東北大震災は復興がままならず見通しが立たない。震災時に民主党政権が不味かったという説もあるが、果たしてどうだろうか。当時の首相であった菅直人氏はまるで事情が呑み込めず、右往左往し復興の邪魔をした。次の野田首相も福島原発の災害は除去したと宣言したが、まるで嘘の塊だった。安倍首相が頑張っても?
「中小企業基盤整備機構」が建設し、各自治体を通して被災した商店主に無償で店舗を提供してきた仮設商店街は、岩手、宮城、福島などの被災地で70か所。しかし2017年2月末時点で閉鎖されたのは18か所で、残りの仮説店舗も3月末から2年以内に退去・撤去の予定になっている。しかし、テナント料や集客の関係で新しい商業施設への移転は進まない。
福島県いわき市久ノ浜の「浜風商店街」は地元小学校の一部を間借りしているが、期限は3月いっぱいまで。この4月にかさ上げした沿岸に新しい商業施設「浜風きらら」が新設オープンする予定だが、「浜風商店街」から移設する店は一軒もない。商店主たちは口々に条件が合わないという。復興住宅も建設中、町に繋がる橋も建設中。新しい人の流れはない。
3月11日で被災6周年、各地で色んなイベントが開かれるが、多くの関心が集まるのはそのときだけ。私たちは6年も東日本復興支援のイベントを行い、ささやかな義捐金を届けているが役に立っているのかどうか。今年も9月に7回目のイベントを行う。せめて1日だけでも、東日本の被災に心を寄せて欲しいからだ。人の心は薄くなるが、今年も開催する。