平成23年2月4日(No5160) 立春大吉有賀燈
投稿日:2011.02.04
立春大吉有賀燈
2月に入って運気の巡りあわせが悪いのか、憂鬱と弱気に見舞われた。疲労とは思わないが、心身ともに陰りを感じている。なにごともさほど苦にすることはないようで、お客様や畏友から元気の出るメッセージが相次いで届いた。後期高齢者ともなれば、いつ旅立ってもおかしくはない。音信が途絶えると心が休まらない。寒中お見舞いを書かせていただいた。
案じていたO先生からは、沢山のお供を連れて「こころ文字」が届いた。「『寅年』は不休で過したが、益々YESが増えて約束事の山。『卯年』の仕事始めは『立春』から…」と嬉しい便り。名刺の揮毫をお願いしているが、立春の書初めにすると光栄な話。新しい名刺には「こころ文字」が使えると浮き立つ思い。アンケートのお客様からも「元気メッセージ」が。
「82歳ともなれば、日々気力が衰える」のはがきに「いまより若いときはない。人生まだまだこれから」と激励。何と筆文字による33枚綴りのA4の短歌集が届いた。お客様のO様である。古希を境に「自分史短歌日記」を休まず続けておられるという。33枚の内訳は手紙と表紙が1枚、1/1~31までの短歌日記31枚。達筆にも驚いてしまった。
新雪「新雪に 明けて陋屋 去年に増し、明るく清しく、輝きて見ゆ(1/1)」。千の風「立身も 出世もならず 老いたれど 今日あるを謝し 天仰ぎ見る(1/1)」。1日に6句、12年で2万5千句を超えた勘定になる。改めてわが身の未熟さを恥じた。人間は弱くて傲慢な生き物だが、よき人に恵まれた己の幸運を喜びたい。筆文字はこころが和む。