平成23年2月17日(No5173)  朋あり遠方より声来る

朋あり遠方より声来る

志誌「Japanist(ジャパニスト)」は、広告会社を経営する高久多美男さんの私財による出版だ。門外漢の私には費用のことなどは分からないが、損益分岐点ははるか上にあるように実感している。日本を良くしたいと思うひとは沢山いるが、それをお金を出して求める人は少ない。その行いを賞賛するのなら、口先だけではなく本を買ってもらいたい。

 

伊勢市の角谷行洋さんから、紀元節に電話が届いた。「『ジャパニスト』に出会った。感動した。今年の3月定年退職する。同誌の勉強会を立ち上げたい」。早速、松阪市の中居正博さん、伊勢市の丸田徹さん、伊勢神宮の中山靖雄先生、高久多美男さんに得意のはがき攻撃を仕掛けた。もう一つ東広島市からも立ち上げの希望が届いた。ジャパニストの経営に有力だ。

 

角谷さんは声の便りだけで面識はないが、志に共通するところがあればもはや朋友だ。伊勢・志摩地方には「万縁の会・支部」立ち上げたい希望を持っているので、レールを外れない車の両輪としたい。ジャパニストの経営を成り立たせるにはいくらも方法はあるたろうが、私にできるのは「ジャパニストクラブ」を全国へ立ち上げようという呼びかけである。

 

まず日本を詳しく知る、そこからすべてがはじまる。ジャパニストのような雑誌が成り立たなければ、日本の素晴らしさを次世代に伝えることはできない。「唱道の人多けれど、行道の人少なし」と鍵山秀三郎さんは嘆かれる。よい本だと褒めるだけでは中途半端、自分の金で買う、周りの人に買ってもらう、そして一緒に日本を学ぶ。そこまでは行きたい。

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