平成22年12月25日(No5119) 木枯らしが厳しい山陰路
投稿日:2010.12.25
木枯らしが厳しい山陰路
一部禁煙の約束を自分で自分にした翌日、益田市内のMランド・小河二郎会長を表敬訪問した。車の中で喫煙できないのは、間が持てず結構辛い。外に向かっての禁煙宣言だったら、誰も見ていないのだから言い訳しながら喫煙しただろう。しかし、自分への約束は重い。心の葛藤を繰り返しながら、ともかく往復ドライブでは約束を守ることが出来た。
不意の訪問だったが幸いに在席しておられ、快く面談してくださった。小河さんとは「カフェ・Mランド」をフォーラム新聞に掲載してからはじめての対面だから、いくらか言及されると期待していた。しかし、日本の政治や経営に話が弾み、記事に触れるきっかけはなかった。日本の行く末を考えると眠れないそうな。松下幸之助翁と同じだ。
Mランドは新年の合宿生が100人を超えるという。冬休みの間に自動車運転免許を取得したい若者が多い。寂れゆく山陰路でひときわ光彩を放つ一角になっている。浜田市内から益田まで1時間のドライブだが、国道沿いの商店街は大半が朽ちており息吹が感じられない。雇用政策をトップに上げる菅内閣だが、日本の現実はさかさまに向かっているようだ。
元気いっぱいの小河さんと別れ、国道191号線で広島に向かったが、途中の「道の駅・美都」は午後4時前に閉店。「道の駅・戸河内」も閑散としている。スキー場付近の道路沿いには雪が残っていたが、肝心の山肌は茶色で人影もない。多くの農家は冬の仕事を失い、スキー民宿も影が薄い。依然として一極集中、中国山脈付近は政治の日が差していない。