平成23年10月6日(No5404)  横になる

横になる

鍵山秀三郎さんからお電話をいただいた。広島→大阪→和歌山→金沢と回られ、10月4日の夜、帰宅された。電話の用件は、①講演にたくさん来てもらったことへのお礼、②義捐金への感謝、③手打ち蕎麦が到着したお礼、④車に忘れたネクタイの送付依頼。声がかすれ風邪がひどい様子だった。疲れが病を進行させる。それでも休むことは許されない。

 

自分のことが精いっぱいなのに、私の日々まで心配してくださる。私事を話したことはないが、なぜか日常をよくご存知だ。睡眠不足は致命傷になると忠告された。人間は食べなくても簡単には死なない。しかし、眠らないと体力は維持できない。眠る時間がないときは少しでも横になること。それだけでも疲労の度合いが違う。うとうとするだけでもいい、と。

 

人から言われても滅多に従わないが、鍵山さんの言いつけはよく守っている。さっそく月曜日から机の下に座布団を3枚持ち込み、昼食をとったら机の下にもぐりこむ。食事をする時間がなくても必ず横になる。たしかに欠伸が出なくなるし、少々の押しは利く。心なしか徒歩で帰宅するときの足も軽くなったような気がする。その場で横になると正味時間で済む。

 

以前、体調不良のときは医院に行き、点滴治療を受けていた。ところが、点滴は身体に依存心が芽生えるから、できれば避けるように忠告された。たしかにその通りで、体の自立心が芽生えたのか、嘘のように体調はよくなり、疲れたときは睡眠で回復させる。その後、一度も医院に行っていない。病院のご縁は定期健診と定期検査だけになっている。

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