平成24年10月10日(No5774)     5年後の姿を描く

5年後の姿を描く

長期とまではいかなくても経営計画では、5年後の姿を描かないと力の結集が難しい。そのとき会社はどうなっているか、自分はどんな暮らしをしたいか、会社と社員が共通の目標を持つことの大切さを、何よりも具体的に表現することが求められる。私は胃がんの手術をしたとき、5年後生きているかどうか保証できないと主治医から宣告された。

 

5年後の夢を社員と語れない社長は、社長の資格がないと自覚し第一線から退いた。会社と社員の将来の夢を描くことは経営計画書には不可欠である。理念→ビジョン→方針→課題→目標→計画→実践まで描かれてこそ経営計画といえる。第42期の経営計画発表会が行われた。計画書としてはもの足りないところが多いが、プロセスとして止む得ない。

 

一人ひとりの計画に対する決意が表明されたが、山野さんの10項目の具体策は秀逸だった。これに「数値」と「期限」が付いていれば満点となる。一年間の計画を吟味するにあたり、目標→計画→実践がないと絵に描いた餅になる。すべてとはいかないまでも、それぞれの表明に少しずつ盛り込まれていたのは大いなる進歩といえる。短期+中期が望ましい。

 

少数ではあるがわが社の人材は、特別といえるほど勝れていることが見えた。後は社員の特質をどう生かすかに掛かっている。いずれにしても自立型の社員へ移行すると予測している。社員の持つ潜在能力をとことん生かす、そんな経営をしてもらいたい。天から仕事が降り注ぐ、ある意味で理想的な「売れてしまう姿」。そんな夢を求めてバックアップしたい。

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