平成23年10月9日(No5407) トップ出社、ラスト退社
投稿日:2011.10.09
トップ出社、ラスト退社
現在の本社に移転して間もない頃、営業先から帰社したとき、出入り口は施錠され、電灯はすべて消されていたことがある。かなり遅い時間だから当たり前のことではあるが、それでも寂しい思いをした。もしかしたらそんな時、社員も同じ思いをしていたのではないか思った。朝も同じだ。社員が出社したとき、事務所の空気が冷え冷えしていたら…。
そう気付いたとき「トップ出社、ラスト退社」を心掛けた。昨今のようにムダ排除が当たり前になると、無人のオフィスに暖房を入れることは憚られる。しかし、寒さに震えながら出勤して部屋が暖かいとホッとするのではないか。望んだことだが、わが部屋には空調設備がない。東北に位置している部屋の冬の朝は冷たい。同じ朝を社員に迎えさせたくない。
トップ出社を他に譲ることは特別の場合を除きほとんどない。ラスト退社は朝ほど厳しくはないが、社員より早く退社することは月に2~3度程度か。特別な理由がない限り、最後に施錠する。先に帰る社員が残っている社員にあいさつし、後から出社した社員が先に出社している社員にあいさつする決まりになっている。ささやかなことだが良い社風を創る。
早く来た社員がどれだけ貢献しているか、遅く帰る社員が何に苦労しているか、常に関心を持つことで職場の雰囲気は良くなる。生活習慣とリズムは傍から見ると興味深い。仕事量の多寡にかかわらず、出勤時間で時間の使い方の良し悪しが見える。子どもと同じように「早寝、早起き、朝ご飯」はビジネスマンにとっても大切な習慣だ。