平成25年8月9日(No6077)   17億円の痴話喧嘩

17億円の痴話喧嘩

かつて松下政経塾元塾頭の上甲晃さんから「好き嫌いでなく知ることで判断しなさい」と教わったことがある。中国研究会へお誘いのフレーズである。ほとんどの人間の判断は「好き」「嫌い」がベースになり、「知る」ことでは決まりにくい。私は中国も韓国も嫌いである。嫌いは国のトップや政治体制であり、国民に対しては好感を持ち、尊敬もしている。

 

みんなの党の痴話喧嘩が表面化して渡辺代表の厚顔無恥がまかり通り、江田幹事長がクビになった。これからどのようになるのか、野次馬根性で興味を持っている。もともと渡辺代表の胡散臭さが嫌いであり、江田幹事長の才走った小生意気さも嫌いである。江口克彦最高顧問(元PHP社長)の右顧左眄も嫌いだった。したがってみんなの党は大嫌いだ。

 

クビになる前、江田幹事長は「わが党は税金の使い道を厳しく問い質してきた。それなのに17億円もの政党助成金は使途がブラックボックス化しており、役員もチェックできるシステムになってない。それでは国民に申し開きできない。渡辺商店から株式会社みんなの党に改革したい」と正論を述べた。それが気に障ったらしい。政党とはかくも隠微なものか。

 

渡辺代表は「党改革の断行、党内融和、政権戦略のために新しい体制が必要だ。党の中に溜まった使い古しのカス、エントロピーを一掃したい。江田幹事長とは意見を異にし、方向性も違う。だからクビする」。下劣な言い回しは公党の代表とは思えない。使い古しのカスにされた結党以来の同志の気持ちはいかばかりか。党内融和などどこかへ飛んでしまった。

 

直接の原因は茶飲み話を報告しろとかしないとか。子どもの喧嘩より愚劣だ。時計の針を逆に捻じ曲げる手法は誰も支持しない。嫌いな党が胡散霧消することを歓迎する。消えろ!

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