平成25年7月14日(No6051)   顧客の姿が見えているか

顧客の姿が見えているか

ときおり拙い原稿を本にすることがあるが、何を最優先するかによって編集のあり方が変わる。K氏は研究の成果をまとめて本にされるが、文字が小さいこと、行間が狭いこと、空白が少ないことなどの理由で読む意欲を阻害する。本屋さんでもタイトルに惹かれてページを捲ったとき、文字が小さいと元の棚に戻す。加齢で目が衰えると読み易さが一番になる。

 

K氏に文字が小さいから読み辛いと指摘すると、コストを下げるため内容を詰め込むとのこと。本を出版することが目的であれば構わないが、少なくとも読んでもらうためには読者層に気配りしなければならない。まして活字ばなれが著しい昨今、読み易さが第一優先であろう。宣伝物をつくるときもその意識は強い。読んでもらえなかったら価値はない。

 

ビジネスの販促物でも同じであるが、最終の顧客の姿が見えているかどうか。乏しい経験と少ない知識で頭の中は右往左往する。漢字の割り合いを少なくする、四字熟語を使わない、平仮名の多くして表現を平易にする、文章を短く句読点を分かりやすくする、空間を間延びしない程度に広く取る。読者層を熟年者に絞っているだけに、細やかな配慮は欠かせない。

 

顧客あるいは読者に読んでいただくためには、何が一番大切かを常に念頭に置かないと無駄遣いとなる。顧客は何を望んでいるか、顧客の役に立つのか、顧客に喜んでもらえるか。その意識を忘れて手前勝手に解釈すると、無駄遣いになるだけではなく顧客から見捨てられる。たかがチラシと言うけれども、顧客に対する思いが強くなければ、つくる意味がない。

 

究極は顧客に対する気配りと言うことになろうが、手に取ってもらう、読んでもらう、行動してもらうには、その本質を学ばねばならない。しかし、いくら学んでも顧客の姿は遠い。

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