平成25年6月19日(No6026)   父の日

父の日

全体研修で論語を学んだとき「牛馬といえども子を養うことあり。敬せずんば何を以って分けたんや」という一節があった。牛や馬でも子は養える。人間の親は子から尊敬されてこそ親である。しかし、尊敬されようがされまいが親であることは間違いない。日本の「父の日」はギフトの日と化している。もっと深い意味があるだろうに販売合戦だけとは悲しい。

 

1909年、アメリカ・ワシントン州のソノラ・スマート・ドットさんが、男手一つで自分を育ててくれた父親を称え、教会の牧師に父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけ。既に「母の日」はあったが、彼女は「父の日」もあるべきだと考えた。1972年、アメリカは6月第三日曜日を正式に国の記念日に制定した。父の日の花はバラである。

 

日本では「父に感謝する日」とは誰も思っていないのではないか。健在な父には赤いバラを、黄泉の国の父には白いバラを。今年の流行はステテコだというが、商魂逞しい百貨店やスーパーの口車に乗せられて、穿きもしないステテコを何本も贈られて迷惑している父親も多い。父の存在は余りにも社会的に軽く、新聞のコラムなどにも取り上げてもらえない。

 

竹の子学園では2週早い「父の日」に親子が魚釣りをし、似顔絵を描いてもらった。今年は父のいない塾生が2名いる。もしかしたらいたいけな心を傷つけたのではないかと案じている。百貨店やスーパーは連日のように父のいない子どもを平気で傷つけている。父がいる子も今いない子も、父に感謝できる教育は出来ないものだろうか。今年は考えさせられた。

 

「父の日」は何事もなく過ぎたが、「敬老の日」は孫たちがメッセージを届けてくれる。楽しみにしている。感謝されようがされまいが、常に敬せられ存在でありたいと自戒している。

お問い合わせ

リフォームや不動産などのお問い合わせやお見積りに関して、小さなことでもご相談をお受けいたします。
Cafeふぉーらむこども食堂コケリウム、イベント参加のお申込みなど、なんでもお気軽にお問合せください。

LINEでかんたん!
お問い合わせ&ご連絡!
マルコシLINE公式アカウントからなんでもお気軽に
お問い合わせ&ご連絡をいただけます!
【無料】LINEで
お問い合わせはこちら