平成25年4月6日(No5952) 無限資産(ブランド)の蓄積
投稿日:2013.04.06
無限資産(ブランド)の蓄積
企業の安定・成長に欠かせないブランド力の蓄積については以前研修で学んでもらったことがある。日々の活動で意識して学習効果を高めなければ、蓄積どころか減少の一途を辿りかねない。福島の経営コンサルタント・渡辺正文さんから季刊で「かけはし」リポートが届けられる。A4版ながら示唆に充ちている。渡辺さんとは18年前、京都でご縁があった。
渡辺さんのリポートから要約。企業は数字に表されている資産より、目に見えない資産が大切である。①信用、②商品力(技術力)、③お客様の質(良客度)、④社員の質(人財度)、⑤組織力(結束力)、⑥人脈力(ネットワーク力)など。渡辺さんはこれらを「無限資産」(ブランド力)と呼び、経営指導の重点的なテーマとしている。わが社の無限資産の評価は、どの程度?
無限資産を積み上げるには「いい仕事」「感動を与えるサービス」でお客様の信用力を高め、応援してくれる信者客を増やす。「企業は人なり」と言われるように「人格力」+「職務能力」を備えた社員を育てる。価値観や行動規範の明文化、実践による共有化を図る。これが経営指針書であり、朝礼、会議、社内報、社長通信で周知する。具体的で分かりやすい。
無限資産の蓄積のために社長は、①社員やお客様への発信、②善師、善友、モデルとなる経営者との良縁作り、③人脈作り、④ネットワーク作りに励む責任がある。更には志高い経営者が集る異業種交流会などに参加し、善き人との出会いを求めて自分磨きをする。自分が好かれる人間になることで、無限資産の蓄積が可能になると結論。渡辺さんは東日本大震災の苦難を乗り越えて立派な仕事をしておられる。はがきや通信の交流だけでご縁が続いているが、再会を願っている。