木原伸雄のちょっとと～く

新しく東京の顔になった猪瀬直樹都知事のツィートを読んで驚いた。中田宏さんに勝るとも劣らぬ時間の使い方をされている。暢気な首長さんも少なくないが、東京都知事ともなればこれほどの激務をこなすのか。その中身を知れば知るほど如何に自分の時間に対する考え方、健康に取り組む姿勢が甘いか、いやというほど思い知らされた。凄い！の一言。

3月16日（土）のツィート。「11時間こんこんと眠り、溜まっていた睡眠の借金を完済してからの猪瀬流『鉄人レース』は、まず2㎞走って身体を温め、テニス1時間30分で激しく動き、再び走り8㎞、計10㎞。万歩計はテニスを含めて2万歩。気分すっきりでこれから晩酌です。明日は日帰り出張で朝が早いので、もう休みます。では…」。唖然とした。

睡眠の貯金は出来ないが、借金の返済なら出来るというのが猪瀬知事の理論。疲れたときは何もしないで、だらだら過ごしたいのが自然かもしれないが、けじめを付けるのが猪瀬流らしい。「睡眠の借金返済」という考え方をはじめて知った。睡眠は貯金できない。人間が怠惰になるだけだから、多少の無理はしても起きて何かをするように心掛けている。

先日熱が出たとき、すぐ帰宅して布団に入り眠った。珍しく9時間の連続睡眠となったが、熱も下がりすっきり目覚めた。猪瀬知事の持論を知って「これが『睡眠の借金完済』ということか」。納得した。これから酷く疲れたときは睡眠の借金があるのだから返せばいい。そう思うと気分が楽になった。それだけで元気に なるから不思議だ。猪瀬さんの「鉄人レース」はざっと計算しても2万5千歩にもなる。随分控えめだ。