平成25年4月29日(No5975)   筍掘り

筍掘り

5月25日に恒例のイベント「オレンジフェスタ」を開催するが、そのときお客さまに筍ご飯を賞味していただく。筍ご飯づくりは苦にするほどではないが、実行委員会の企画に添ってフォーラムの記事に「志路の筍」と書いた。筍は自然から のいただき物だが、賞味できる期間は極めて短い。今年は天候のせいで育ちが早く、5月25日まで待ってくれない。

 

どこの筍でも似たようなものだが、羊頭を掲げて狗肉は売れない。良い時期に掘って水煮し、冷凍保存するのが残された方法である。筍にも生える場所によって味に差が出る。その時期はきわめて短い。先週がベストの時期だった。ところが予定の水曜日に雨が降った。残るは金曜日しかない。その日は午後から東京出張だが、誰でも掘れるほど簡単ではない。

 

質の良い筍はかなり高い日当たりの悪いところに生える。軽く考えていたが、鍬を担いで斜面を登ることが難儀。立ち木につかまりながら登っていくのだが、驚くほど足元が心許ない。それでもイベントに使う量はなんとか確保した。今度は筍を担いで降りる。上るよりはるかに難易度が高い。なんでもないところで簡単に転ぶ。一年でこれほどまでに衰えるか。

 

折角だから社員やお客さま分も確保したかった。平地に生えているのは簡単に掘れる。道の側にいくらでもある。合わせて50本ほど車に積んだ。口に出して愚痴を言っても始まらないが、来年は高いところで掘るのは無理だと実感した。車社会では分からないが、自然に包まれると否が応でも老いを教えられる。来月は竹の子学園の田植えがある。昨年もそうだったが、泥田から足が抜けない。下手をするとバランスを崩して泥だらけになる。子どもらには見栄を張りたいが…。

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