平成25年4月25日(No5971)   わが巨木

わが巨木

恒例の講座主宰「歴史探訪ツアー」は美作の国・津山の城下町を堪能した。歴史を髣髴させる公開された町家、素朴さが残っている狭い道を散策した。津山城址(鶴山公園)の伝説の桜は盛りを過ぎていたが、溜息が出るほど妖艶だった。藩侯の私邸・衆楽園の自然美に目をやりながら、美作の国一ノ宮・中山神社に参拝。その広大さと威厳に身を引き締める。

 

表参道に聳え立つ花崗岩製の大鳥居は、さすが一宮の威厳を象徴している。目を引いたのは表参道の左側にある欅の巨木。目通り周りが9㍍、樹齢8百年と記載されてあった。3本の欅が合体し一体に同化している。中は8畳敷きほどの広さの空洞がある。杉や松の巨木は珍しくないが、欅がこの姿でなお生きているのは貴重である。残念ながら高さは10㍍ほど。

 

残念ながら天空に幹はない。欅にこだわったのは、所有する山林に天に聳える欅が健在だからである。中山神社の巨木には及ばないが、目通り周りが5㍍もある。さらに高さ6㍍までは一体である。そこから3本の幹に分枝し、天に向って聳えている。初夏から若葉が萌え、真夏には天を塞ぎ、秋には落葉する。言い伝えに過ぎないが、樹齢4百年と推定される。

 

もともと巨木は7本あったらしいが、大型台風で悉く倒れている。根こそぎ倒されるから自然の猛威を実感することになる。18年前に倒れた欅ははるかに小さかったが、それでも根の張りは四畳半もあった。現存する巨木の根は直径1㍍のところもあり、どこまで広がっているか想像もつかない。誰でも観賞できるよう道を付け、周辺を整備して関心のある人たちの目に届けたい。ささやかな夢に過ぎないが…。

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