平成25年4月10日(No5956)   75歳の大問題②

75歳の大問題②

日本の高齢化は予想をはるかに超えて進んでいる。2030年には65歳以上の高 齢者が3450万人、つまり3人に1人が高齢者と言う社会が現実のものとなる。誰がこの人たちを支えるのか、決して他人事ではない。高齢社会総合研究機構では、全国で6千人を対象として25年間、パネル調査(同じ人に対し同じ内容の調査をする)を実施している。

 

お風呂に入る、短い距離を歩く、階段を上がるなどのADL(日常生活動作)。日用品の買い物をする、電話を掛ける、バスや電車に乗って出掛けるなどの IADL(手段的日常生活動作)。両方の能力を点数化することで、生活の自立度が何歳まで保たれ、いつごろから落ちていくかの分析(秋山ひろこ)。調査の 結果、問題は75歳以上の後期高齢者にあると分かる。

 

一般に女性の平均寿命は86歳、男性は79歳と知られている。ところが90歳になっても自立している男性は1割、女性よりはるかに多い。ただし、70歳になる前に死ぬ「早死に派」が2割、70歳台半ばから急速に自立度が衰える人が7割と多い。人によって老後の運命が大きく変わる。ところが女性は同じようなパターンで、ゆっくりと衰えていく。

 

女性の「早死に派」は1割、残りの9割は男性より早い段階で衰え始める。注目したいのは自立度が落ちるのは、男女とも75歳頃から。2030年には後期高齢者が2300万人、つまり5人に1人の割合になる。しかも、放っておけない独り暮らしが多い。手助けが必要な後期高齢者があふれる社会になる。現実に76歳になったわが身としては、65歳以上を高齢者と決め付ける国の定義に逆らって見たい気がする。

お問い合わせ

リフォームや不動産などのお問い合わせやお見積りに関して、小さなことでもご相談をお受けいたします。
Cafeふぉーらむこども食堂コケリウム、イベント参加のお申込みなど、なんでもお気軽にお問合せください。

LINEでかんたん!
お問い合わせ&ご連絡!
マルコシLINE公式アカウントからなんでもお気軽に
お問い合わせ&ご連絡をいただけます!
【無料】LINEで
お問い合わせはこちら