平成25年3月18日(No5933)   高齢者の社会的使命

高齢者の社会的使命

安芸郡府中公民館のお申し付けにより、「高齢者の社会的役割」について90分話す機会を与えられた。公民館活動の一環として高齢者を対象に「明青大学」と銘打って開講しておられる。7年前にもお邪魔しているが、そのときのメンバーはおられないようだった。よく考えれば7年は長い。同級生の大杉泰幸さんのご縁による。72名の参加者で賑わった。

 

話の内容は前半が親子農業体験塾の創設の意図から、10年を迎えた経過のお話。世話人の高齢化による新体制に向けての試みなど。ゆとり教育の必要性を謳った文部省の意図は、スタート時にすでに破綻していた。学校教育、地域教育、家庭教育の3点セットで子どもの豊かな人間形成が出来る筈もない。しかし、親子農業体験塾はその欠陥を見事に補った。


「学ぶ力」から「学び取る力」への意図は正しい。自然体験や農業体験が可能にさせてくれる。しかし、家庭や地域は自分の都合のいいように解釈し、見事に「ゆとり教育」を破綻させた。最近になって土曜日の授業復活が目論まれているが、ここまで来ると不可能に近い。生活習慣は簡単に変えられない。その意味では地域教育における高齢者の役割は重くなる。

 

話の後半では公園のトイレ磨きを通じて、住民の自主・自立の生き方の大切さを伝えた。行政や他人に依存しないで自力で地域を再生する力を養うこと。誰でも出来る平凡な行いを積み重ねる実践例を伝えた。私たちの地域活動は特別な例ではない。その気になれば誰でも簡単に出来る。たくさんの拍手をもらったが、資料を届けたので見てもらえば嬉しい。

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