平成25年3月15日(No5930)   卒業記念トイレ磨き

卒業記念トイレ磨き

今年度も3校の「卒業記念トイレ磨き」活動が、意味ある足跡を残して無事終わった。3月13日の落合小学校が12年目、2月27日の落合東小学校が6年目、昨年末に済ませた日浦中は11年目になった。「無事」という表現を使ったのは、この活動の社員に対する負担は並大抵ではないからだ。100人近い児童・生徒の指導を地域の応援を得て12名で務める。

 

活動時間は平日の午後に限られる。トイレ磨き活動に経験のある人なら理解できると思うが、用具の取り揃え、消耗品の補充、運搬、配置、終了後の撤収、整理整頓は半端な労力では済まない。趣旨は「6年間世話になったトイレをピカピカに磨き、後輩たちにその意義を伝えながらプレゼントすることにある。その思いが卒業する子どもに伝わっているか。

 

学校によっては心もとない。教師の児童に対する指示を聞いていると「掃除の仕方を学ぶ」「きれいにするお手伝いをしてもらう」程度のこと。学校の活動ではなく、6年生のクラスの活動に矮小化されているといって過言ではない。勿体を付ける訳ではないが、鍵山哲学を伝えようとしてその機会がなく形骸化しつつある。学校を挙げて支える日浦中は別である。

 

近年の傾向として子どもたちは随分素直になった。汚いから嫌だと駄々をこねた姿が懐かしい。子どもの取り組み姿勢は先生次第。今年の6年生担任たちは熱心で、始めから最後まで子どもと行を共にした。感想発表ではトイレの前を通りかかった一年生が「わぁ、きれい!」と喜んでくれたのが嬉しいと話していた。美しいものを見れば素直に感動する。

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