平成25年3月11日(No5926) 貧すれば鈍する
投稿日:2013.03.11
貧すれば鈍する
相変わらず不器用だからパソコンとワープロを併用しながら、日々の仕事をこなしている。いい加減にしては友が忠告してくれるが、古い器械は癒やしにつながる。そのワープロが故障した。修理を依頼したところ不可能と冷たくされたが、インターネットで検索すると再生品がいくらでもある。注文した翌日には届けられ、ホッとしながら便利にしている。
ワープロを使っている間もパソコンはフル活用している。最近の楽しみは「衆議院インターネットライブラリー」。本会議は形式的で面白くないが、予算委員会は政治の動きを知るのに重宝だ。中田宏さんの再起も、インターネットで見届けた。安倍内閣になって閣僚たちの答弁がしっかりしており、論戦もリズム感があり退屈しない。政治家はみんな頭がいい。
3月7日の予算委員会は、民主党の海江田代表、細野幹事長、岡田前副総理が相次いで登壇するので期待した。3年余りも政権を担当し未熟ゆえの醜態をさらした責任者たちが、日の出の勢いにある安倍政権をどう攻めるのか。原稿を打ちながら耳を傾け、時には手を止めて表情を見るが、がっかりの連続だった。時には居丈高に大声を発するものの中身がない。
自分たちの失政を認めていないものだから、具体的な質問になるとブーメランのように戻ってくる。何を言っても簡単にあしらわれる。安倍首相の所信表明にはたくさんの問題点がある。アベノミクスは諸刃の剣であり、一歩誤ればとんでもないことになる。それなのに自分を正当化した上での論戦だから、本質に切り込めない。落日が再び昇ることはない。