平成25年2月5日(No5892) 月刊「致知」3月号
投稿日:2013.02.05
月刊「致知」3月号
2月2日午前、メール便で「人間学を学ぶ『致知』」3月号が届いた。鍵山秀三郎さんのお薦めで購読を始めて約15年になる。毎号特集が組まれ、今月のテーマは?と楽しみにしている。最初に開くページは、主筆・藤尾秀昭さんが執筆される解説。3月号の特集は「生きる」。言志四録の著者である佐藤一斎翁の言葉から引用。難しい言葉を易しく説いている。
人は生まれながらにして天から命じられた役割がある。この天役を知るにはどうするか。先人の姿に思いを馳せると三つの資質か浮かび上がってくる。一つは与えられた環境の中で不平不満を言わず、最善の努力をしていること。二つは「他責」の人ではなく「自責」の人であること。三つは燃える情熱を持っていること。この三本の柱を忘れぬ生き方をしたい。
藤尾さんの解説は実に分かりやすい。ストンと腑に落ち込む。何となく儲けた気分で目次を開いた。ビックリした。生き方インタビューのトップのお題に「経営に特効薬はない 現場での実践こそすべて」。語る人は広島市信用組合理事長・山本明弘。メインバンクのトップとしてではなく、40年を超える畏敬人として 近しい間柄。飛び上がるほど嬉しくなった。
市信用は中四国の金融機関でトップの収益力を誇る。経営手法は極めてシンプルだ。日銀はじめ、大学の講演などで超人気の存在。「致知」は市販していない。定期購読者のみが手にすることができる。だから読者の質が格段に高い。文芸春秋で語るより、はるかに価値がある。発行部数は10万。山本さんは日本一の雑誌にデビューした。だからこそ嬉しい。