平成25年2月15日(No5902)   国会にまっとうなスター誕生

国会にまっとうなスター誕生

過去3年間、民主党内閣の国会審議は野次応酬の低レベルで目を覆うようだったが、安倍内閣が誕生してから国会は論戦の場であることを思い出させてくれた。答弁に詰まりしどろもどろの大臣がいないのがいい。特に10年振りに国政復帰した中田宏は輝いている。予算委員会における質問も自分の言葉で語れ、日本を良くするための真摯な質問内容は快い。

 

なんといっても歯切れがいい。言葉がそのまま文章になるような論理の積み重ねが分かりやすい。背筋をピンと伸ばした姿勢には品がある。安倍晋三首相とのやりとりも、従来の与党と野党の関係を超えた高い次元の応酬になった。それぞれの立場で日本を良くしたいという強い思いが伝わる。愚劣な野次の入り込む隙間はない。維新の会の「首長5」は圧巻。

 

中田さんは予算委員会の締め括り討論にも登場した。問題点をキチンと指摘した上で与党案に賛成した。民主党、みんなの党は反対した。反対の理由を国民は納得できるか。反対するからには、それなりの論理構成が求められる。これからは抽象的な反対論など通用しなくなるだろう。時には激することも必要だろうが、立場を明確にした冷静な論戦を期待する。

 

安倍内閣の支持率が急上昇している。世の常として批判勢力がなくなることはないが、どうせなら揚げ足をとることなく正面から内閣を追い詰めてもらいたいものだ。「刀を抜く積もりはないが、常に鯉口は切っている」という安倍さんの気概は嬉しい。国家・国民の主権を守るには、日本を愛する強い思いとそれなりの度胸が必要だ。安倍さんに拍手を送りたい。

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