平成25年12月1日(No6191) トヨタの強さ
投稿日:2013.12.01
トヨタの強さ
トヨタ自動車はアベノミクスの円安効果で史上最大の利益を計上したが、それはたまたまの理由に過ぎない。どんな環境でも日本一の企業として君臨する力を持っている。その力の源泉とは何か、人を育てる力だという。中身を紹介したい。
①自分の分身ともいえる部下を育てるのが、リーダーの仕事である。真のリーダーは「仕事の出来る人」ではなく「部下の能力を伸ばすことが出来る人」
②「よい品、よい考えが、人材育成の基本である。よい品は「よい利益」をつくり、よい考えは「人」をつくる。よい品はよい考えから生まれる。一人一人が考えて仕事をしないと、会社の利益は生まれない。
③[人を責めずに仕組みを責めろ]という文化がある。部下が失敗したとき、部下ではなく「仕組みそのもの」に原因があると考える。こうした環境が人を育てる。
④「結果」ではなく「プロセス」を重視し、「これがいいこと」「これが大切」といったモノの見方を、仕事のプロセスの中で教える。よって結果が出ていなくてもプロセスが間違っていなければ、責めずに評価する。
⑤管理職の人事考課要素に「人望」を評価する項目がある。管理職は成果を出すだけではなく「部下から信頼されるか」
⑥上司が常に「あるべき姿」を部下に示すことで、部下のきづきを促している。部下は問題を認識し、その解決に知恵を絞る。この繰り返しで問題解決能力が養われ、現場が強くなる。
⑦問題に気付きやすくするために「片付け」を重視する。問題を顕在化するには、現場の「見える化」が大切である。