平成25年11月17日(No6177)   「働く」とは

「働く」とは

地域の中学校から1年生の授業を依頼された。テーマ、目的は、「『働く』とはどういうことなのかを知り、自分の将来の目的を持つ」。事前に質問が19個にまとめられ、提示されている。授業時間は50分、そのうちで「働く」を理解してもらい、事前の質問に答え、さらに質疑応答の時間も求められているからが至難の業である。短時間の理解には工夫が必要。

 

伝えたいことはたくさんあるがしぼりこまなければ役割りが果たせない。確認したいのは①何のために勉強するのか、②何のために生まれてきたのか。伝えたいのは、仕事とは何か。「人は初めは自分の欲望を満足させるために働くが、人格が高められ、欲望が高次になればやがて人に与えるために働くようになる。働くことは=社会貢献であると自覚する」

 

ここまで導くには価値観の理解が必要だが、果たして伝え切れるか自信はない。難しいことをやさしくして伝える技術が求められる。最近は高齢者対象の講演や講座が多いから、泥縄式でも少し勉強をしておかなければならない。社会貢献を目指す企業の業績は好調になりつつある。これは社員と企業と顧客の価値観がエンゲージリングされた結果によるもの。

 

世の中の多くの人が社会貢献に価値観を置くようになったが、社会貢献活動に参加するようにならないのは日々の掃除活動でも証明されている。それは社会貢献を最優先の価値観におく人が極めて少ないからである。仕事そのものがその人にとって快楽的な生き方になれば、仕事も家庭も幸せに過ごせる。しかし、拙い話術と短い時間で伝えることは難しい。

 

最高の自分を生きるためには、先ず自分の最高の価値観とは何かを知らなければならない。そこから本当の人生は始まる。締め括りは竹の子学園の「十の約束」を唱和して終えたい。

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