平成25年1月30日(No5886)   消える運命の民主党

消える運命の民主党

民主党の各地県連では定期大会が開かれ、衆院選の大敗を総括し再生の道筋を見出 したいらしい。ところが、活発な議論どころか執行部の議案説明にも質疑すらないらしい。大敗の責任者である鳩山由紀夫の国賊紛いの中国における言動、菅直人の的外れの再生提言など、民主党ももはやこれまでの感がある。害毒を撒き散らす党の存在を許してはならない。

 

民主党大敗の原因はマニフェストが達成できなかったとか、政策や党運営を巡って内紛が絶えなかったとか、そういうことではない。それ以前の問題として政党の態をなしていなかった未熟さにある。なぜ3年前の総選挙で国民が騙されたのか、その責任はだらしない自民党にある。自民党政治に飽いた国民は、民主党の甘言に騙されやすい環境にあった。

 

政権党が野党に転落すると、その惨めさが再生のエネルギーになる。辛酸を舐めた自民党がよもや先祖がえりをするとは思えない。新年度の予算編成を巡って公務員の優遇が暴かれた。民主党の目玉政策だった公務員制度の改革など、夢物語だと国民は分かったに違いない。こんな政党は消えてしまえ。組合べったりの政党などへ、再び一票を投じることはない。

 

さりとて健全な野党がいないと政治は機能しなくなる。政権交代可能な野党の存在が、与党の緊張感を高める。結果としてそこそこの政治が生まれる。「日本維新の会」の橋下代表は、民主党の保守派やみんなの党の心ある議員に合流を呼びかけている。うまくいけば真正保守で政権交代可能な野党が生まれるのではないか。日本の政治に左派の似非革新党は不要だ。

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