平成25年1月23日(No5879)   2世帯住宅が急増中

2世帯住宅が急増中

住宅展示場の傾向を見ていると低価格の小住宅と、高品質の2世帯住宅に二極化の 傾向が見られる。アベノミクスは歯切れがよく、運が良ければ日本国の経済を引き上げるかもしれない。しかし、その効果が雇用や給料に波及効果をもたらすか どうかは「?」が付く。もしかしたら勤労者所得が増えないまま、政策遂行が行き詰ることは予想しなければならない。

 

それを裏付けるのが二極化現象。このまま推移すると若い世帯はいずれ行き詰る。もう一歩進めると多世帯住宅というケースも当然あり得る。晩婚化が進み、親の経済力に頼るシングル族も増加している。かつて支持された完全分離型の2世帯住宅よりも、部分共有のニーズが増えているという。金銭や育児などの面で親に頼りたい子世帯は少なくない。

 

それ以上に孫との暮らしに喜びを感じる親世帯との利点は一致する。同居の煩わしさはあるが、トータルで考えると傾向はその方が強い。大手ハウスメーカーのA社では、2世帯住宅の伸び率は対前年比20%を超え、更に伸びていると伝えられる。理由のトップは親の老後が心配、子どもの面倒が見てもらえる、生活費の援助などの経済的メリットと続く。

 

かつてブームになった2世帯住宅とは理由が異なる。新築住宅の傾向はそのまま増改築に当てはまる。2世帯住宅で暮らす子世帯が感じた利点、①身寄りがいると安心、②子どもの遊び相手になってくれる、③安心して働ける、④食事の支度をしてくれる、⑤生活費が削減できるなど。顧客調査を徹底し、見込み先を特定してアタックすると効果がありそうだ。

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