平成23年7月19日(No5325) ピンチを乗り越えるコツ
投稿日:2011.07.19
ピンチを乗り越えるコツ
ニュースを伝えるアナウンサーが「日付が変わって今日は…」とよく表現する。午前様になっても黙々と仕事をしている姿を目撃する。疲れた表情はしているが、なぜか生気はみなぎっている。若いから、体力があるから、仕事だから、決してそうではない。体力があっても死んだような目をしている若者はいくらでもいる。自分に置き換えて考えてみた。
冷静に考えればと嫌なことばかり起きる日々だ。投げ出したくなるときもしばしばある。よく考えてみるとそうではない。「苦しい」「嫌だ」と思っても事態は解決しない。人生の秘訣は、「好きにならないまでも嫌にならないこと」ではないか。嫌だと思えば苦痛は倍加する。好きになって前向きに取り組むことだけが、ピンチを乗り越えさせてくれる。
仕事はないよりあるほうが幸せだ。どんなにたくさんあっても幸せに変わりはない。商売がうまく行かないのは、政治や社会が悪いというよりも、その人に何か欠けているところがあるからだ。努力をしないか、頭を使わないか、働かないか、病気で動けないか、何か必ずその人がしない原因がある。黙々と仕事が出来るのは、「愚直さ」かなあ。
損だと分かっていても、評価されないと分かっていても、しなければならないという使命感みたいなものがあって、ひたすら愚直に取り組む。そういう姿を目撃しながら、負けてはおられないとわが身を鞭打つことはしばしばある。遅くまで働くのはいいことばかりではないが、少しは身体をいたわって欲しいとひそかに願う。ピンチを乗り越えるコツを感じる。