平成24年3月25日(No5575) ふるさと活性化に新しい道を
ふるさと活性化に新しい道を
7年間続いたふるさとの「秋の感謝祭」は一昨年の秋を最後に幕を閉じることになった。昨年は「40周年記念イベント」で中断していた。感謝祭はお客様サービスと過疎化の一途をたどるふるさとの活性化に大きな役割を果たしていた。自然を舞台にした数々の催しは、お客様にも好評で他社に真似のできないイベントとしてビジネスの武器だった。
ふるさとの人たちにとっては賑わいを歓迎する思いと、高齢化に伴う負担感とがない交ぜになっていた。どこかでけじめを付ける時期になっていたので、心残りではあるが潮時かもしれない。いずれにしても点し続けてきた灯りは、消えることになった。しかし、ふるさと大切人間にとっては、中止の説明をするのに心が重い。きっとがっかりするだろう。
もっと広い立場で言えばせっかくのイベントの灯りを、別のカタチで再現する責任も免れない。これからも都市と農村の交流は、地域社会の絆を強くするためにも欠かせない。幸いにも人気が上昇中の「人生講座」や「生涯学習講座」を核にして、新しい取り組みを企画したい。ふるさとの高齢者の負担を軽減しながら、まちの熟年者のパワーを活用できないか。
加えて活動に陰りが見える「親子農業体験塾」の活性化に、うまくドッキングできれば一石二鳥となる。ふるさと活性化は生涯のテーマとしているだけに、どのように理屈をつけようが灯火を消すわけにはいかない。人生のメインテーマを捨てることは、認知老人の道を一直線に走ることになりかねない。願いが世のためになるなら、それは必ず叶えられる。