平成27年10月30日(№6889) 「傘寿」のクラス会
「傘寿」のクラス会
5年ぶりに高校のクラス会に出席した。10月28日(水)の正午スタートである。まだ現役で働いている人間にとっては、プライベートの集まりが平日の正午とは違和感がある。よく考えてみれば80歳ともなれば悠々自適、働いていたとしても自由がきく立場だろう。住所氏名が判明している同級生は108名、出席者35名、残念ながら物故者が36名である。
私は卒業生ではないが同窓会名簿に入れてもらっており、年会費なども振り込んでいる。物故者には親しかった人たちが大半を占めている。何といっても60年前の卒業生である。よくもここまで名簿など整えてくれたと感謝でいっぱいである。しかし、顔と名前が一致しない。名札を確かめた上で顔を確認する始末。それでなくも加齢で「アレ」が増えている。
最近出版した「takenoko」「souji」「klzuna」の3冊セットで全員にプレゼント。トップに指名され、本の意義を説明した。商売のための宣伝とか、活動の実績を誇る積りはないが、一個人の生き方を理解して欲しかった。現実に趣味や娯楽に精出す人は少なくないが、地域起しなどの活動に従事している人はいない。「傘寿」ともなればゆっくり生きるが自然だ。
同じテーブルでは健康に生きることについて関心が多かった。誇張ではないが私は365日休みなし、1日16時間労働を続けている。日々の時間は極めて合理的に使い、睡眠時間もぎりぎりまで押さえている。そういう生き方は異邦人のように見えるのだろうか呆れていた。人それぞれに生き方がある。無理をしないことがベスト。残り少ない人生は気ままに。
信条の「八十は大いに為すべし。九十は奇とするに足るなし。人生、百歳は古来稀なり」と信条を述べて煙に巻いて帰った。