平成26年9月1日(No6465) 「あいさつ」と「笑顔」
「あいさつ」と「笑顔」
出勤途中に二つのコンビニがある。出勤時間の午前5時ごろ最近異変が起きた。「A」は自宅の近くにあるが駐車場の坂がきついから、たいてい平地にある「B」を利用している。この時間は職人さんたちが弁当を求めて立ち寄る。便利がいいから圧倒的に「B」が繁盛していた。ところが先週に入って「A」の駐車場は満車なのに「B」には1台も車がいない。
明らかに主役が交代している。実は「B」はなぜかお客様の接待が疎かになっていた。お節介だがオーナーに注意しようと思っていた矢先だ。最近は従業員の姿がカウンターに見えない。「おーい、いないのか」と声を掛けると「いますよ」と商品の間から顔を出す。つまり「おはようございます」や「いらっしゃいませ」がなくなった。もちろん「笑顔」はない。
客の気分としてはよくない。過度の接待は求めないが客商売だから、並みの「あいさつ」と「笑顔」は欲しい。元々ライバル意識のあった「A」は、とりあえず「あいさつ」と「笑顔」を振りまいていた。そして「またのお超しをおまちしております」を添えた。この言葉は何とも快い。そのことばを聞くために朝の買い物は「A」に変えた。坂はきついが…。
コンビニの商品に大差はない。しかし、お客様のもてなしはそれぞれ特徴があって面白い。しかし、もっとも基本である「あいさつ」と「笑顔」がなくなれば、いつの間にかお客の足は遠のく。一旦客足が落ちたら簡単には元に戻らない。笑顔の見せ方、お釣りの渡し方、迎え方、見送り方、商品の扱い、それらがセットになって売り上げや客数を伸ばしていく。
朝の「明るいあいさつ」と「さわやかな笑顔」は商いの全てのベースとなる。とりあえず朝は明るく爽やかに始めたい。