平成27年8月15日(№6813) 親と先祖に会う
親と先祖に会う
お盆の過ごし方もいろいろだが、海外旅行に家族連れで出かける人は毎年増えている。国内の観光地も人で溢れ、新幹線も飛行機も高速道も大賑わいだ。折角の休みだからとレジャーを楽しむのも悪くはない。みんながお金を使うから経済も活性化し、全体の景気にも良い影響を与える。しかし、ふるさとはどうか、親は待っている。先祖にも手を合わせたい。
今年はお盆のど真ん中に土曜日があり、わが社ではレジャーを楽しむ余裕はない。毎週土曜日は公園清掃の日と決まっている。休むのは自由だが15年も続いている地域への貢献活動を無視することは良心が許してくれない。そのせいもあって社員たちはふるさとへの帰省がトンボ帰りとなる。福井県、島根県、高知県など遠距離の人は申し訳ない。お許しあれ。
石川洋先生が亡くなられた。人としての生き方をたくさん教えられた。「辛いことが多いのは、感謝を知らないからだ」。「苦しいことが多いのは、自分に甘えがあるからだ」。「悲しいことが多いのは、自分のことしか知らないからだ」。「心配することが多いのは、今を懸命に生きていないからだ」。「行き詰まりが多いのは、自分が裸になれないからだ」。「五つの自戒」
人間はダメになる要素をたくさん持っている。自分だけで生きているのではない。全ての人とどう生きるか、自立する生き方が大切だと教わった。自分に対する甘え、不平や、不満や、自己中心が自分をダメにする。そのためには自分を戒めることが人間として必要だ。自分で自分を叱る、その厳しさと謙虚さを忘れてはならない。教えはいつまでも残っている。
お盆はいい機会だ。親とじっくり話し合えばいい。お墓の前で手を合わせご先祖様に語りかけたい。レジャーは勿体ない。