平成26年11月24日(No6549) 勤労感謝の日
勤労感謝の日
11月23日は「勤労感謝の日」。いつもと変わらず午前3時に起床し、はがきを書いて歩いて出勤した。休日だから惰眠を貪ってゆっくりするという考え方もあるが、習性がいつものベースを保つよう催促する。日曜日の朝は決められた仕事があり、当然のように清掃もある。少しはゆっくりすればと妻は勧めるが、生活のリズムは簡単に変えられない。
何よりも喜寿を超えて健康な日々を過ごさせていただくことを感謝したい。もともとこの日は「瑞穂の國」の祭祀として「新嘗祭」が行われていた。古くから国家の重要な行事であり、大王(おおきみ)が国民を代表して、農作物の恵みに感謝する式典であった。この日が「勤労感謝の日」として制定されたのは1948年、名付けにはいろいろな意見があった。
正確には「勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日」として法律で定められた。勤労の意味とは「肉体的な労働によって物品を生産するだけではなく、精神的な面にも一日一日を真剣に考え、物事の本質へと深めていく生き方も生産という正しい理解の仕方である」と記載。しかし、米作りが基本にあり、汗を流して働ける健康を感謝すると理解。
農作物の生産が基本にあるが、最近は大地からの恵みを享受する生活習慣がない。消費に対しては敏感であるが、農作物に対する認識が浅いことは極めて寂しいことである。主食である米を農家でさえ自分では作らない人が増えてきた。委託生産で自家消費量が提供してもらえ、汗を流さなくても済むようになった。汗の中から感謝は生まれると思うが如何に。
選挙で働くことの意味や農業改革が論じられているが、祭祀であるいにしえの大王らはどんな思いて見つめているか。