平成23年2月27日(No5183)  また一人逝かれた

また一人逝かれた

感覚的なものでしかないが、1カ月の過ぎるのがとてつもなく早い。もう2月が終わる。3月1日は74歳の誕生日になる。その分だけ余計早く感じるのかもしれない。ふるさとの檀那寺・正林寺の前住職が亡くなられた。行年82歳。女手一つで住職として50年務め、子育ても立派にされた。傍目には苦労ばかりの一生に思えたが、果たしてどうだったか。

 

葬儀では多くの人が別れを惜しんだ。旧志屋村は過疎集落から消滅集落に急変している。戸数330戸、人口は約700人、高齢化率は48%というから凄まじい。葬儀は本堂から前庭まで参列者で溢れたが、目検討でざっと300名か。村中、総出の感がある。「おらが村 70歳は 青年団」という川柳があるが、なんと後期高齢者とおぼしき老人の多いこと。

 

葬儀は僧侶が11名、伴僧4名の読経のうちに執り行われた。葬儀委員長、副委員長は総代が務めたが、なんとも痛々しいほどの姿だった。10年も過ぎれば高 齢化率はさらにアップし、人口は半減する。このままでは寺も神社も運営が成り立たない。政治や行政は当てにならず、自力で生きるしか術はない。4月には市長選、県議選、市議選もあるが、関係なし。

 

小学校の児童は11名から8名になり、廃校に向かって一直線だ。三階建ての鉄筋校舎、体育館などの使い道は決まっていない。決められたとしても受け皿がないから、有効活用など夢のまた夢。あらためて己の無力に愕然とするが、さりとて行政にもの申す気にもならない。市会議員や区役所の職員を責めても何も始まらない。捨ててはおけない気持ちだけ。

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