平成26年11月25日(No6550) 子育て四訓
子育て四訓
部下の育成は子育てと同じだと言われる。「子育て四訓」なるものがあり、部下のしつけ方、関わり方を考える。(タナベマネージメントレターより)
『子育て四訓』
①「乳児はしっかり肌を離すな」。新人社員や中途採用者を放ったらかしにしていないか。彼らは〝何が分からないか〟が
分からないのだ。「この程度ならわかっているだろう」という思い込みを捨て、一つ一つ丁寧に教え、理解したか確認する。
②「幼児は肌を離せ、手を離すな」。部下と一緒になって仕事を進めているだろうか。同行営業や社内勉強会を通じて実際に自分がやってみせ、部下にやらせてみて、褒めているだろうか。自からが率先垂範で部下にあるべき姿を見せ、部下自身が「自分もそうなりたい」思うことで向上心は生まれる。
③「少年は手を離せ、目を離すな」。自分がやった方が早いから、間違いないからといって本来部下がやるべき仕事を奪っていないか。部下は失敗する権利を持っている。失敗した原因はどこにあり、どうすればうまくいくかを考えさせたり、ヒントを与えたりしているだろうか。失敗した責任は上司にあり、成功した手柄は部下にある。部下の成長こそが上司の手柄であり、誇りである。
④「青年は目を離せ、心を離すな」。部下と価値判断を共有しているだろうか。部下にとって自分はなくてはならない存在であるべきで、いなくてはならない存在(上司が意思決定をしないと部下が動けない状態)であってはならない。価値判断の基準を共有する第一歩は、部下に「目的は何か、何のためにやっているか」を考えさせた上で行動させることである。
部下の成長段階に合わせ、育て方、関わり方も変わってくる。