平成23年6月28日(No5304) 雨の中の掃除
雨の中の掃除
雨の日は竹箒でゴミを寄せるのではなく、ゴミを広範囲に拾うことになっている。竹箒ではアスファルトにへばり付いた落ち葉などが取れにくいから、許容範囲が広がっているに過ぎない。竹箒でキチンと掃ければ、そうする方がベストであることは言うまでもない。へばり付いた落ち葉は仕方がないから、残ってもいいから掃くようにしている。
大雨が降ったときの優先順位一位は、排水口のゴミを取り除くことにある。いうまでもなく溢れた雨水が交通の障害にならないようにするため。当たり前のことだからキチンと出来ていると思っていたが、なぜかこの日は違っていた。誰一人としてグレーチングのゴミを取り除かない。一箇所ではなく会社の前、諸木バス停の上下線すべてである。
何らかの理由があったのだろうと思うが、カタチが整ったら具体的な行動にならなければならない。「会して議せず、議して決せず、決して行わず」と揶揄されているが、形骸化するとこのようになる。終礼で「今日の気付きと改善点」の発表はよい仕組みだが、せめて当番の日はアンテナを伸ばしておかないと口だけになってしまう。義務感からは何も生まれない。
普通に出来ていたことが、ある日、突然できなくなる。こんな寂しいことはないし、こんな怖いことはない。大抵の行いは善意の約束事の上に成り立っている。もっとも基本的なことが抜け落ちると、それはもはや組織ではなくなる。烏合の衆でしかない。大したことではないようだが「千丈の堤も蟻の一穴から崩れる」という。何事も遅すぎることはない。