平成23年6月29日(No5305) 別荘はいかが
別荘はいかが
松江市宍道町西来待の古い友から手紙が届いた。「事情あって住んでいた家を貸したい。いちばん先に木原さんの顔が浮かんだ。不要であれば信頼できる人を紹介して欲しい」。10数年の間に2~3度会った程度である。私のお付き合いの中には親しくしているけど一度もあったことのない友は少なくない。それなのに信頼していただけるとは人間冥利に尽きる。
借りるかどうかは別として、一度会って信頼に対する感謝のあいさつをするのが礼儀だと思う。今週は難しいが来週中には訪問したい。200坪の広さに友人夫妻の一生がこもっている。かねて生き方に尊敬の念を抱いていただけに、久しぶりにお目にかかりたいと思っている。現地の宍道町来待は小さな町で知り合いは二人しかいない。滅多に通信もない。
ところが不思議な現象が起きた。別荘の件の便りは6/25(土)、6/27(月)には贈呈本と来待のパンフレット&長文の便りが届いた。来待の陶芸家で一月に東京で声を掛けられた。偶然といえばそれまでだが、確率を計算すると何億分の一になる。神様から「一度、来待においで」と誘われている気がする。宍道湖が一望に出来、大好きな夕陽が見られる。
妻からは時間のない人間が、時間を必要とする暮らしを考えるなと厳しく戒められている。よく考えるとぼつぼつ75年の清算をして、新しい生き方を見つけるときが来たのかもしれないと受け止めた。今日の便りが神様のお告げかも知れないと思っている。現実はそう簡単にはいかないが、ともかく舵を切り替える神秘的なチャンスかもしれない。