平成23年8月28日(No5365) また馬鹿のかお

また馬鹿のかお

幼稚で自意識過剰の菅直人首相の退陣が決まり、新しい民主党の代表を決める選挙が、明日(29日)内輪でひっそりと行われる。辞めろ! 辞めろ!の大合唱で菅首相を辞任に追い込んだのはいいが、後釜選びに困った民主党。ここまで堕ちこんだ日本の政治を復活させる人物はいない。週刊文春に「また馬鹿のかお」と大見出しで揶揄される始末。

 

「また馬鹿のかお」とは、ま(前原)、た(樽床)、馬(馬渕)、鹿(鹿野)、の(野田)、か(海江田)、お(小沢)。民主党代表選・候補者説明会に9陣営が参加した。前原、野田、鹿野の三氏は主要閣僚として国家経営の経験はあるが、泣きの海江田をはじめとする他の候補予定者は、民主党代表が今のところ首相になることを知っているのか。手を上げる人間も推す人間も笑止。

 

国民にとっては不幸なことだが、誰が代表になっても政治は更に混迷する。最大勢力を率いる小沢一郎に媚を売るようでは情けない。格好のいいことを言ってもすべて党内向けで、国民に直接語りかける候補予定者は一人もいない。林立する候補のうちでは前原誠司前外相が有力だ。もしかすると混乱を避けて無投票・全会一致で選出する可能性がある

 

卓越したリーダーがいればいまの日本が救えるのかというと、どう考えてもNOである。それは必要条件であるが、危機脱出のための十分条件ではない。残念ながら日本の政治システムは、リーダーを支える周辺条件がゼロに等しい。だから菅直人や鳩山由紀夫らの思いつき発言に混乱させられる。今の日本は誰が首相になっても、悪くなっても良くならない。

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