平成23年11月30日(No5459) 卒業記念トイレ磨き10周年
卒業記念トイレ磨き10周年
広島市立日浦中学校の「卒業記念トイレ磨き」は平成15年にスタートした。14年にお付き合いが始まり当時の一年生担任の河田優子先生の尽力で、トイレ磨きを授業の一環に加えてもらった。鍵山秀三郎さんは二度も同校を訪問され、日本一の中学校と称賛された。当時は生徒数も多く、学年ごとにトイレ磨き授業をしていた。卒業記念で年4回になる。
第1回は胃がんの全摘出手術をして退院して2週間後、気力で参加したことを生々しく思い出す。「10年偉大なり」の箴言どおり節目と思い、テレビや新聞に取材を依頼したが、残念ながら無視された。勝手な思い込みだったようで学校側にもその意識もなく、いつもと同じような取組みだった。校長も副校長も参加せず、教師のあいさつもなかった。
何よりも残念だったのは功労者の河田先生の姿が見えなかったことだ。知らされたのは当日の朝、すでに午後は予定があったらしく残念がっておられた。単なる連絡ミスなのか、意図的なのか分からないが、功労者を粗末にしては伝統が泣く。掃除の段取りは手馴れたもので、いつにも増してお見事だった。時間通り始まり、時間通り終えた。魔術師みたい。
掃除に参加した生徒の質は2~3年前に比べて良くなっていた。少し大人し過ぎるくらいだが、荒れた雰囲気は消えよい方向に進んでいる。まずは一安心。20名ほどの保護者が奉仕してくださり、美味しいとん汁を振舞われた。生徒たちとコミュニケーションが深まり、成果があったと思う。3月でないのが残念だったが仕方がない。記念品の交換があった。