平成24年2月28日(No5549)   未熟者たち

未熟者たち

「税と社会保障の一体改革」に不退転の決意で臨む、と野田佳彦首相は明言したが、年金の一元化法案は切り離すことになった。公務員の2割削減も特権的に優遇されている共済年金も、選挙に不利となれば手が付けられない。その結果、消費税の増税のみがクローズアップされる羽目になった。おまけに実力者の小沢一郎元民主党は、増税は絶対反対ときた。

 

党内手続きに瑕疵はないというが、それなら一旦賛成して前言を翻したグループは排除すればいい。ここまで表に出たら増税推進の野田首相も、絶対反対の小沢元代表も、お互いに一歩も引けまい。首相は話し合うというが、増税のための話し合いは意味がないと元代表は言っている。どういう結末になるのか分からないが、「言うだけ番長」にならないで欲しい。

 

前原誠司民主党政調会長は「言うだけ番長」と産経新聞に批判されて、記者会見から同紙の記者を排除した。大人気ないというか、その度量の小ささには呆れる。民主党のトップたちは、他の批判を極端に嫌う。そういう党風なのか。事実と異なる報道をされたのなら、堂々と正面から渡り合えばいい。実績を見れば 「言うだけ番長」と揶揄されても仕方がない。

 

野田さんも前原さんも大学を出て松下政経塾で学び、そのまま政治家になった。知事や市町村長の自治体経営で苦労の経験があれば、まさか口先だけで政治の世界が牛耳れるとは思うまい。八ん場ダムや尖閣諸島の問題での豹変振りは記憶に新しい。将来の日本を背負う政治家と嘱望されていただけに松下幸之助翁も「この未熟者めらが!」と嘆いておられる。

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