平成27年4月13日(№6689) 投票に迷う
投票に迷う
やっと静かな朝が迎えられた。あたりかまわずがなり立てる選挙カーには、その立場は理解するとしても、時には嫌悪を感じる。しかし、中には市民の幸せのために高い志を持った人もいるだろうし、己の野心や欲望のために他人様に迷惑をかける人もいる。トリプル地方選が行われたが、好むと好まざるとにかかわらず選ばれた人が市民の暮らしを左右する。
政治家を志す人の質が低下したというべきか、とんちんかんな候補者が多い。せっかく与えられた権利ではあるが行使に戸惑いを感じる。広島市では市長と県会議員、それに市会議員の選挙が行われた。投票率は42%と有権者の関心の低さを示していたが、何を基準に候補者から選んだのか興味がある。しかし、選択肢が与えられないから、投票用紙を持て余す。
市長選は現職の再選が確実と言われ、泡沫に近い候補が4名立候補した。再選確実の市長候補はあの広島土砂災害のとき朝寝坊? をして被害者に避難命令が出せず、多くの尊い命を失わせた。こんな人間に投票はできない。泡沫候補の名前を書きながら人材の払底に悔しい思いをした。県議選は無投票に等しい有様。「Takenoko」の本を買ってくれた人に一票を。
市議選は激戦であったが、各候補は街宣車一本でやかましいばかり、あらかじめ投票をする人を決めていたが、早朝清掃の活動を事務所前で手を振る応援者が心無い邪魔をした。その結果、通学路清掃のとき見守り隊として頑張っている候補に変更した。幸いに当選した。名前を書く寸前まで悩んだが、選んだ基準は実にいい加減で責任を果たした実感はない。
県議選、市議選とも現職の壁は厚く、有為な新人は行く手を阻まれた。民主党の現職は多くの屍を並べた。他の野党も大同小異、地方選でも自民党の一党独裁の壁は破れなかった。