平成25年1月16日(No5872) 言志四録を聞く
言志四録を聞く
フォーラム新聞(季刊)の新年号から佐藤一斉翁の「言志四録」の連載を始めた。 それまでは身近な「四字熟語」を解説していた。これまで折に触れ読んできたが、今回は「リーダーの要諦」としてまとめられた①志を立てる、②人間関係の妙味、③自己を鍛錬する三部作のCDを求めた。今年になって部屋にいるときはスイッチオンで聞き流している。
頭に残るわけではないが、快い「修己治人」のための解説がバックミュージックと共に耳に入り楽しい。はがきにも「少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず」を座右の言葉として掲載している。それだけに親しむのに時間は掛からない。分かりやすい解説なので研修にも取り上げたい。
第二巻「人間関係の妙味」のなかから、「健康十訓」が何故か頭に残った。最近は「噛むこと」、「歩くこと」を薦めているので我が意を得たりの感がある。①食べることを少なく、噛むことを多く。②車を少なく、歩くを多く。③怠けを少なく、学びを多く。④責めるを少なく、褒めるを多く。⑤語るを少なく、聞くを多く。⑥言葉を少なく、行うを多く。
⑦欲を少なく、施しを多く。⑧着るを少なく、浴びるを多く。⑨怒りを少なく、笑いを多く。⑩悩みを少なく、働くを多く。文言と順番は違うかもしれないが、大意は間違っていないと思う。なかなか自己鍛錬とはいかないが、すべての基本となる「健康十訓」は覚えやすい。「言って聞かせるより、やって見せる」の山本五十六流で、先ずは日々実践を深めたい。