平成25年1月28日(No5884) 「職員目線」の経営
「職員目線」の経営
メインバンクの広島市信用組合戸坂支店長の小杉充行さんが、時事通信社が発行す る「金融財政」の1/17号を持参してくださった。「小粋なギャラリー」を案内しながら、言葉を交わした。これから売上を伸ばすには、①販路の開拓、②新商品、新サービスの提供、③新分野への進出だとアドバイスされた。具体的な話ではないが、吟味して研修で生かしたい。
「金融財政」だが同組合理事長の山本明弘さんが、巻頭言を書いておられる。そのタイトルが「職員目線の経営」。経営において「お客様目線」とともに「職員目線」を大切にしているという書き出し。職員に対して厳しくも思いやりを持って経営に取り組む。そのためには一貫性のある経営方針で目標を設定する。やるべき仕事をシンプルに整理する。
職員が本来業務に専念できる環境づくりを目指す。事実、理事長に就任する以前の不良債権率17,23%が2%に下がったのだから、この実績は職員に対して説得力を持つ。店舗のリニューアル、スポンサードゲームの家族招待、臨時のベースアップなど、経営者の責任として福利厚生や待遇面での向上を図っている。職員の望むことを先取りしている証だ。
圧巻は締め括りの「職員は私の、組合の掛け替えのない財産である。仕事に厳しいかもしれないが、それ以上の愛情を持って接している。不況の中、日々精進している職員に対して、感謝の気持ちを行動に表す。私自身、誰よりも早くから、誰よりも遅くまで率先して働く。それが『職員目線』の経営だ」。優れた経営者の目線は、お客様に加えて職員に注がれている。