平成25年2月22日(No5909) 子孫に美田を残さず
子孫に美田を残さず
一部の富裕層だけが対象だと思っていたが、税制の改正により2015年から中間層にまで影響がありそうだ。金融資産は持っていないから不動産などが中心の相続となる。現金で相続税を納めるのが困難なケースが出てくる。我が家の相続人は4人だから「3000万円+600万円ⅹ4」=1億4千4百万円が控除。 それ以上が課税の対象。案ずるほどはない。
そんなにはないから心配していないが、評価次第では分からない。資産は既に様々な税を支払済みだから、二重課税ではないとか憤りたくもなる。この際、「子孫に美田を残さず」という西郷南洲公の遺訓に添うのがいいかも知れない。子どもは親の遺産など当てにせず、自立の道を歩むことがいい。無用な遺産相続争いもなくなる。長生きすれば問題はない。
今のところ夫婦の暮らしは年金で十分だから、ストック資産を取り崩して使うことはない。優先順位は、①自分の人生を良くするために使う。ただし、つましい暮らしだからストックにまでは及ばない。②社会のために使う。多くの選択肢があって有効活用の判断が難しい。一義的には父祖の地の蘇りだが、テーマや具体的な方法を決めるまでには至っていない。
③孫の学資に贈与すれば1500万円まで非課税というから、孫たちが進学すれば子ども世代は経済的に楽になる。そのときは一律にするか、メガネに適った孫だけにするか、選択肢がある。わずかな不動産や株式などは現金化し、さっさと隠遁し仙人生活を送るもまた良しの心境だ。日本の財政が豊かになるとは考えられないから、せいぜい長生きして考えたい。