平成25年3月4日(No5919) 安倍政権は長期安定政権
安倍政権は長期安定政権
アナリストの伊藤惇夫さんの講演を聞いた。「安倍政権は発足して3ヵ月目に入ったが、順調に推移している。世論調査の数値も上々で70㌫を超えた。議論を呼びそうな憲法や自衛隊の国軍化などより、経済・景気対策に集中している。公共工事を中心とした大型予算を成立させた。期待値が先行しており、厳密な点数は付けにくい。しかし、安定政権になる」。
「民主党政権ががたがたにした日米関係は、首脳会談で予想以上に見事な修復を見せた。当面の課題は、参院選での『ねじれ国会』の問題。ところが既に解消の青写真が出来ているらしい。自公では改選議席44+20=64の当選が必要。公明党が10議席、自民党は54議席が目標となる。公明党の10は間違いない。自民党の54も既に目途が立っている」。
「全国16の複数区では、候補者を一人に絞り込むことで16議席取れる。比例は15~16議席、残るは31の一人区で23勝以上すればよい。野党がバラバラだから、ねじれ解消は極めて高い確率で解消できる。民主党に野党第一党で頑張って欲しいが、選挙組織や候補者が壊滅した。みんなや維新には敬遠され、生活とは協力が難しい。連携の相手がいない」。
「憲法や集団自衛権の問題に走らず、景気・経済対策に全力で集中してもらいたい。民主党は割れる。野党の足並みは揃わない。自民党の思い通りの展開になりそうだ(要約)」。とても分かりやすく面白い講演だったが、まあこんなものだろう。一年ごとに総理が交代する心配は解消され、安倍内閣は5年続く。健全野党が育たないと、しばらくは自民党の時代。